数年前に椎間板ヘルニアと診断され、それから腰の痛みが時々出ます。
問診をしているとよく言われることがあります。
椎間板ヘルニアとは、、、椎間板の中央にあるゼラチン状の髄核が突出した状態を言い、この髄核が神経根を圧迫することで下肢に疼痛やしびれ、感覚異常、運動麻痺による筋力低下というような症状をきたします。
数年前は恐らく画像診断では椎間板に突出したような跡が診られたのでしょう。
しかし、椎間板の突出や変形などは腰痛を感じていない健康な人にも多くみられ、実際の腰痛の原因とは直接結びつかないことも多々あるようです(*_*)
脊椎の狭窄症や変形性股関節症、変形性膝関節症なども同じことが言われ、画像診断だけでは、痛みの本当の原因は確定出来ないようですが、、、いまだに
腰痛→画像診断→椎間板の突出(変形)→椎間板ヘルニア
という方程式が成り立ってしまっているようです。
下肢に疼痛、しびれ、感覚障害、運動麻痺、筋力低下も起きていない状態ですが、診断された人は自分はヘルニアなんだ。
腰が痛いのは、椎間板の出っ張ったあそこが痛いんだ、、、と脳みそに植え付けられてしまいます。
こうなるとなかなか厄介で、いずれ脳で感じる慢性痛が出来上がってしまいます。。。
腰痛には、仙腸関節・椎間板繊維輪・靭帯・硬膜での椎体性の痛み、
筋膜・筋肉・トリガーポイントとなる筋性の痛み、
ヘルニア・狭窄症などの皮節・神経根性の痛みなどに分けられます。
それぞれ下肢にも痛みやしびれを起こす関連痛があらわれますが、整形外科学的検査や神経学的検査、トリガーポイントの圧痛点検査などで痛みの種類を鑑別していきます。
椎間板ヘルニアと診断された人の中で、実際、真正の椎間板ヘルニアなのは3~5%ほどなんて話も聞いたことがあります。
かなり少ないですね。
しびれて耐えられない、下肢の痛みで動けない、麻痺、筋委縮が出ている、歩けないなどここまで行くと恐らく手術の対象になると思いますが、それ以外の人たちは、ほかに原因のある腰痛の場合が多いのではないでしょうか。
関節や靭帯による痛みなのか、筋肉や筋膜による痛みなのか、それとも本当にヘルニアの症状なのか、、
しっかり検査して、ちゃんと説明、とても大事なことだと思います。
腰痛、下肢の痛み、しびれを感じている方はご相談ください。
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